弁護士 西嶋 勝彦(にしじま・かつひこ)
東京弁護士会
社会正義とは一人ひとりが安心して生きていける社会をつくること
これまで全国各地の事件の弁護団で活動を続けてきました。
袴田事件については、20年以上の活動を続けています。
弁護団を結成して、困難な事案に立ち向かうことに生きがいを感じており、また、再審法の改正に向けた立法活動も行っています。
最高裁判所が近くにある東京で活動していることもあり、九州や四国、中国地方で一・二審で有罪になり、あとは最高裁だけだ……という事件について、在京の私たちに声がかかることが多くあります。
再審の場合は、いったん有罪になっているので、それを覆すには新しい証拠を発見しなければなりません。
科学的証拠を作るためには、法医学者や物理学者の協力が不可欠なのですが、法医学の分野は警察の独壇場ですので、非常に難しいものがあります。
研究者を招いて研究会を開いたり、研究者の勉強会に参加したりして交流を続け、研究者との人脈を大切にしています。
同時に、相続、離婚、相隣関係などの市民事件にも、大切に取り組んでまいりました。
学園紛争(設置者対教員、学生)や、宗教法人と檀信徒の争訟、医療過誤訴訟も手がけたことがあります。
社会正義とは、全体的な意味合いだけではなく、一人ひとりが安心して生きていける社会をつくることでもあると考えています。
少しでも不安に思うことがありましたら、ご相談ください。
経歴
福岡県出身
1963年 | 中央大学法学部卒 |
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1965年4月 | 弁護士登録(17期) |
1986年4月〜1987年3月 | 同会副会長 |
1987年4月〜1988年3月 | 日弁連常務理事 |
所属団体・所属委員会
● 1988年6月〜2006年5月 日弁連拘禁二法案対策本部事務局長。その他、同えん罪原因究明 特別部会部会長など
● 自由法曹団
● 日本国際法律家協会
● 東京弁護士会 期成会
主な取扱業務
● 刑事事件:再審、えん罪事件
● 民事事件:労働事件、人権救済事件、その他法人・個人の民事事件、家事事件も
所属弁護団および主な活動
● 袴田再審弁護団団長
● 知人が立ち上げた保育園を理事として手伝う(創立から40年)
過去に携わった事件
● 八海事件(第3次上告審無罪)
● 仁保事件(無罪)
● 徳島事件(再審無罪)
● 波谷事件(無罪)
● 島田事件(再審無罪)
● 全金金剛製作所人員整理事件(完全勝訴全員職場復帰)
趣味
● 日本文化(日本酒)の研究
主な著書
● 『世界に問われる日本の刑事司法』(共編著、現代人文社)
● 『死刑か無罪か――えん罪を考えるー』(共著、岩波ブックレット)
● 『袴田再審から死刑廃止へ』(共編著、インパクト出版会)