刑事事件のお悩みは弁護士にご相談を
お茶の水合同法律事務所では、1983年の創設以来、様々なご相談に対応してまいりました。
世間の耳目を集めるような刑事事件や集団訴訟にも数多く取り組み、そのDNAは現在にも受け継がれています。
当事務所の弁護士がかかわった主な刑事事件をここにご紹介します。
白鳥事件
白鳥事件とは、1952年1月21日に北海道札幌市で発生した警察官射殺事件のことです。日本共産党札幌軍事委員会委員長であった村上国治さんが逮捕され、1963年10月17日に懲役刑が確定しました。
しかし、受刑者となった村上さんは無罪を訴えて1965年に再審請求を行い、当事務所の弁護士・福島らが、この再審請求に携わりました。
最終的に、1975年に最高裁判所は村上さんの一部主張を認めたものの、特別抗告を棄却しました。
このとき、再審制度においても『疑わしきは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則が適用されるとする判断を最高裁判所が下したことから、以後、確定判決の事実認定に合理的な疑いが生じれば再審を開始できるようになりました。
この判断は事件の名をとって「白鳥決定」と呼ばれます。
袴田事件
袴田事件とは、1966年6月30日に静岡県清水市(現・静岡市清水区)で発生した強盗殺人放火事件および、その裁判で死刑が確定していた袴田巌さんが判決の冤罪を訴え、2014年3月27日に死刑及び拘置の執行停止並びに裁判の再審を命じる判決がなされたのですが、2018年6月11日に高裁で再審請求が棄却された事件(最高裁に特別抗告中)のことです。
この再審事件は日本弁護士連合会が支援しており、当事務所の弁護士・西嶋が袴田再審弁護団の団長を務め、20年以上活動を続けています。
八海事件
八海事件とは、1951年に山口県熊毛郡麻郷村(おごうむら。現在の田布施町)八海で発生した強盗殺人事件のことです。
1953年の広島高裁では5人全員が有罪との判決でしたが、1957年の最高裁(第一次)は審理を事実誤認としてうち4人を高裁へ差し戻しました。
1965年、広島高裁(第三次)は第一次高裁と同じく、4人全員に有罪の判決を下しましたが、全員無実を主張して上告しました。
1968年、最高裁(第三次)はこの事件を単独犯行と判断し、4人全員に無罪判決を下して、この判決が確定しました(破棄自判)。
この事件に、当事務所の弁護士・西嶋らが携わりました。